2026年03月06日
不適切ケア・不適切支援は、特別な職員だけに起こる問題ではありません。前編では、虐待と不適切支援の違いとつながり、そして自分の支援を振り返る視点を、実務者向けに丁寧に整理しています。
介護・福祉の現場では、「虐待はいけない」ということは誰もが理解しています。けれども実際には、その手前にある不適切支援の段階で気づき、見直すことのほうが難しい場面が少なくありません。忙しさ、焦り、思い込み、職場の慣れ――そうした日常の中で、強い口調になってしまう、急がせてしまう、説明が足りないまま進めてしまう。こうした対応は、支援者には些細なことに見えても、利用者にとっては不安や抑圧として伝わることがあります。
今回のブログ前編では、まず虐待と不適切支援の違いとつながりを整理しました。不適切支援は法的な虐待とは異なるものの、無関係ではありません。日々の小さなズレを見過ごさずに振り返ることが、結果として権利擁護や虐待防止につながります。とくに印象的なのは、言葉による拘束、いわゆるスピーチロックの視点です。安全確保や業務進行のための声かけでも、伝え方によっては相手の行動をしばることになり得る――この気づきは、現場でとても大切です。
あわせて、ワーク①では自分の支援の振り返りを行います。「最近の支援で、不適切支援だったかもしれない場面はなかったか」を思い出し、その背景や利用者の受け止め方を考えていきます。大切なのは、自分を責めることではなく、次によりよい支援を選べるようになることです。
不適切支援を“誰かの問題”として片づけず、チームで見直していく。その出発点として、ぜひ前編をご覧ください。
(筆:ベラガイア17人材開発総合研究所 代表 梅沢佳裕)
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