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2026年03月27日

『これだけは知っておきたい介護・支援記録の不適切語・要注意語(中編)』研修のご紹介

今回は、普段実施している研修内容の一部として、**ワーク①「支援記録のNG検討(基礎編)」講義③「落とし穴語・おしゃべり語」**の内容をご紹介します。高齢者介護・障害福祉に共通する記録の“ありがちな表現”を見直す中編です。

前編では、支援記録の役割書き方の基本を確認しました。中編では、その土台を踏まえたうえで、現場でつい書いてしまいがちな記録表現を見直していきます。今回の内容で大切なのは、「書いてはいけない言葉を覚えること」ではなく、なぜその表現では伝わりにくいのかに気づくことです。

ワーク①では、実際によくある記録文を読みながら、「どこがNGなのか」「どう直せばよいのか」を考えます。たとえば、「様子が変」「無視される感じだった」「頑固で」「聞く耳を持たない」といった表現は、現場では使ってしまいやすい言葉です。しかし、こうした書き方では、書いた職員の印象や評価が前に出てしまい、ご本人が実際にどのような様子だったのかが見えにくくなります。

ここで大切なのは、記録では評価より観察が基本だということです。たとえば、「頑固で入浴を拒否した」と書くのではなく、「入浴を勧めると『今日は入りたくない』と2回発言され、脱衣場前で足が止まった」と書けば、読み手は場面を具体的に想像できます。障害福祉でも高齢者介護でも、原則は同じです。職員が困ったかどうかではなく、ご本人の言動や反応が見える記録にする必要があります。

講義③では、さらに落とし穴語おしゃべり語を整理しています。たとえば「変わりなし」「対応しました」は記録らしく見えても、実際には何がどうだったのかが伝わりにくい表現です。また、「○○っぽい」「パニくる」などの会話的な表現も、記録では曖昧で誤解を生みやすくなります。記録に必要なのは、何となく通じる言葉ではなく、誰が読んでも同じ場面を思い浮かべられる言葉です。

中編は、記録の“言葉づかい”を見直しながら、結果として支援の質を見直していく内容です。前編とあわせて読むことで、記録の見え方がぐっと変わってきます。
(介護キャンパス/梅沢佳裕)

【研修企画担当者の皆さまへ】

記録の研修は、基本原則だけを確認して終わると、現場では「分かったつもり」で止まってしまうことがあります。本研修の中編では、実際の記録文をもとに、どこが問題かを自分で見つけるワークと、落とし穴語・おしゃべり語の整理を通して、職員一人ひとりの「記録を見る目」を育てていきます。

高齢者介護・障害福祉の両分野に共通する視点を押さえながら、必要に応じて文例を分けて示すこともできるため、現場に引きつけて理解しやすい内容です。新任職員には記録の癖に早めに気づく機会として、中堅職員には日頃の表現を見直す機会として、管理者には記録指導の視点を共有する機会として活用しやすい研修です。

「変わりなし」「対応しました」が多い曖昧な記録表現が多く申し送りで補足が必要になる高齢・障害の両分野に共通する記録研修を探しているといった事業所様は、ぜひご相談ください。

→ 研修のご相談はこちら
https://bellagaia17.com/contact/

【著者】

ベラガイア17 人材開発総合研究所 代表
最新福祉情報サイト【介護キャンパス】主宰
梅沢 佳裕

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