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2025年02月16日

【施設職員のための介護記録の書き方】第13回:良い記録を書きたいなら、ポイントを押さえた観察を!

研修参加者からよく「どうすれば素早く良い記録を書けるようになりますか?」とご質問を頂く事があります。
多忙で限られた時間しかない介護職にとって、とても切実な悩みだと思います。


その質問に対して私は次のように回答しています。
「介護記録は利用者と関わっているから始まっています。スムーズに介護記録書きたいと考えるのであれば、
利用者との関わりをよく観察し、メモを取っておくことです」


つまり介護記録とは、利用者と介護スタッフのやり取りをデータとして残す行為です。
データとは、書くという段階で収集するものではなく、利用者と関わっているその瞬間、
瞬間のエピソードであり、そこで感じ取る気づきです。


●介護記録の重要な観察ポイント・・・

《利用者の様子》
表情(笑顔で・・・など)、身振り手振り(両手を前に突き出し・・・など)、話し方(ぼそぼそと小声で・・・など)、姿勢(左に少し傾いて座っている・・・)など

《周囲の様子》
利用者の居室の様子(床頭台の上がやや煩雑になっている・・・)、状況(他の利用者と一緒にホールに居る・・・)、介護設備など(居室のポータブルトイレに移乗し・・・など)


上記のように様々な観察ポイントがありますが、そのすべてを把握しましょうということではありません。
皆さんが目線を置いたところで、気づいたことがあればそれをメモしておけばいいのです。


そうして書かれた介護記録は、毎日積み重ねられ、利用者ごとの重厚なケース記録として残されるのです。


●このブログは下記の著書を参考にしています!
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