2025年02月16日
【施設職員のための介護記録の書き方】第14回:介護記録のとても大切なストレングス視点
前回では、良い記録を書くためには、「記録を書く時」ではなく「利用者と関わっている時」が重要であり、
そこでいかに観察を行い、そこから気づきを得るかということ解説しました。
そこで今回は、観察の大切さというところに焦点化して、話を進めていきたいと思います。
介護の理念は利用者の自立支援にあります。これを筆者流に解釈すると、
自立支援とは、「自立」と「自律」の大きく2つあり、どちらも重要ですが特に「自律」は、
高齢者介護においては、欠かすことにできない視点であると考えています。
「自律支援」は、まさにストレングス視点にたち、利用者の自己実現をサポートすることです。
ストレングスとは利用者の“強み”や“可能性”に目を向け、そこを引き出そうと取り組む介護のことです。
介護記録に記されるデータとは、まさに日頃、介護スタッフの皆さんが、
どのような介護方針や考えのもとに利用者と関わっているのか、すべて生き写しとなる記録物です。
つまり介護記録を見ると、それを書いた介護スタッフの業務に向かう姿が垣間見えるものです。
利用者を観察する際には、「~できないこと」「~していないこと」だけではなく
「~できること」「~していること」にも目を向けて、利用者のストレングスとして把握して頂きたいと思います。
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