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2025年02月16日

【施設職員のための介護記録の書き方】第15回:利用者観察にICF(国際生活機能分類)を活かそう

先のブログで介護記録をスムーズに書くためのコツとして、利用者をよく観察する、
つまり記録に残すべき情報収集を行うことが大切だとご説明してきました。


さて、そこで皆さんが利用者を観察するときに、どのようなカテゴリに沿って行うかということになります・・・


これに役立つのがICF「国際生活機能分類」というものです。
初めて目にする方もいらっしゃるかと存じますので、簡単にご説明しておきたいと思います。


ICF とは「健康の構成要素に関する分類」のことで、2001 年5月に WHO の総会で採択されました。

 
(※図の出典:厚労省)


ICFは図の通り、健康状態、生活機能(心身機能・構造、活動、参加)、
背景因子(環境因子、個人因子)によって体系図づけられています。


日々の多忙が業務のなかで介護記録を書いていますので、常にこれらを意識することは難しいのだと思いますが、
毎日書く介護記録というだけに、徐々に偏った視点でしか書いていなかったり、
書く人によって変な癖が出てしまったりすることも考えられます。


そのような時に、ふっとこのICFを思い出し、どの観察視点が欠けていたかなぁ?っと
振り返ってみて頂きたいのです。


身体機能面のできないことだけに目が向いていなかったかなど・・・


そうすると、「あっ、○○さんも他の利用者と~~な活動を通じて笑顔を見せていたなぁ、
きっと~~の活動が好きかもしれない!」など新たな気づきも生まれるかもしれません。


●このブログは下記の著書を参考にしています!

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