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2025年02月16日

【施設職員のための介護記録の書き方】第19回:介護場面別 記録文例—排泄

利用者の生活にとって食事、入浴と並んで、排泄はとても大事な生活行為の一つです。
しっかり介護記録に残し、一人ひとりの排泄ケアの指針づくりに活かしましょう。


●排泄場面での介護記録の観察ポイントは次のとおりです。

排泄のタイミング・・・いつ排泄したか

表情や言動・・・排泄前後の表情はどうか
        何を話したか、発語はあったか

排泄物の内容・・・尿や便の状態(色・軟度・臭気)・量・回数

尿意・便意の訴え・・・ナースコール後の訴えはあったか
           訴えの内容は何か

失禁のケア・・・失禁の対応はどうしたか 
        なぜ失禁となったか

排泄方法と様子・・・姿勢はどうか
          手洗いやポータブルトイレまでの移動はどうか


●排泄場面での使える文例(著書の一部をご紹介)
*トイレ移動
介護スタッフが「○○さんトイレに行きましょうか」と声かけすると、「今は大丈夫です」と返事があった。
⇒トイレ誘導の声かけは、どのようにお誘いしたかも具体的に書きましょう。


*トイレでの衣服の汚染
○○様がトイレで少量の排便をした。介護スタッフが「終わりましたか?」と声かけをすると、「服が汚れちゃった」と話し、手とズボンを便で汚染している。急いで新しい更衣を持参し着替えてもらう。
⇒トイレでどのようなやり取りがあり、排泄介助が行われたのか、利用者の状況を具体的に書きましょう。


*オムツ交換
オムツ交換の際に、仙骨に赤い発赤を確認する。介護スタッフが看護師に報告し処置してもらう。看護師が清拭した後で軟膏を塗布した。
⇒オムツ交換時に、臀部の皮膚状態を観察し、気づいたことは介護記録へ書くようにしましょう。


●このブログは下記の著書を参考にしています!

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