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2025年02月16日

【施設職員のための介護記録の書き方】第20回:介護場面別 記録文例—整容・更衣

人は他者見た自分を意識することで、自分という存在を改めて自己認識し、社会にふさわしい自分像を考えます。


社会性とは人間に備わった機能であり、整容・更衣の意識づけもその一つです。人は社会に関心を寄せることで、
身だしなみを気にするようになります。


●整容・更衣の場面での介護記録の観察ポイントは次のとおりです。

衣服の着方・脱ぎ方・・・衣服の着脱はどこまで自分でできるか、ボタンやファスナーを開け閉めできるか、
麻痺側のある方の着脱方法はどうか

身だしなみの自意識はあるか・・・どのような希望があるか、日ごろから清潔か否か、どのようなこだわりがあるか

洗顔などの様子・・・どのような方法で洗顔するか

ブラッシングやひげ剃り・・・いつ、どのようにブラッシングするか、髪に整髪料をつけるか、どのように化粧するか

居室に身辺整理・・・居室は自分でも整理整頓しているか、居室の装飾品や写真、家財道具の様子


●整容・更衣の場面での使える文例(著書の一部をご紹介)
*整容
〇〇様は右片麻痺で拘縮があるため、左手で洗顔を行った。介護スタッフがそばでタオルを絞って渡すと、
左手で一生懸命、ゴシゴシと顔を拭いていた。

⇒一部介助の場合は、スタッフが何を介助しているのかも書くと、他のスタッフと記録を通して共有できます。


*更衣
〇〇様はふらつきがあるため、椅子に腰かけて、健側の右腕を挙上し袖を通し、右足を挙げてズボンを履いた。
その様子を介護スタッフがそばで見守りを行っていた。几帳面に脱いだパジャマを右手でたたんでいた。

⇒利用者がどのような方法で着脱するのか、ありのままに書きましょう。

 


●このブログは下記の著書を参考にしています!

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