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2025年02月16日

【施設職員のための介護記録の書き方】第23回:介護場面別 記録文例—送迎

利用者の送迎は主にデイサービスやショートスティなどで実施されています
。送迎とは単に送り迎えということだけではなく、家族とのコミュニケーションの機会につながるほか、
ファーストコンタクトの際の利用者の様子をいち早く観察するという重要なタイミングでもあります。


これらの状況を介護記録に書き、他のスタッフと共有することで、一貫性のあるケアが生まれます。


送迎の場面での介護記録の観察ポイントは次のとおりです。
*お迎えの時の本人の様子・・・表情はどうか、会話をしたか、体調はどうか

*出迎えの際の家族とのやりとり・・・家族からの連絡事項、家族との会話

*車内での様子・・・気分はいいか、車に酔っていないか、楽しそうにしているか

*車内の着席位置・・・どこに座ったか、隣りの利用者との会話


●送迎の場面での使える文例(下記の著書の一部をご紹介しています)
*利用者の乗車の様子
〇〇様は、何度も乗車時に頭部を車の天井にぶつけているため、介護スタッフが入口の上部に手を添えながら
「頭、気をつけて乗ってくださいね」と声かけを行った。○○様は、少し屈んだ姿勢で車内へ乗り込み、後部座席へ座った。

【記録のポイント】
介護スタッフが乗車時にどのような介助を行っているか、利用者ごとに配慮する点があれば、書いておくとよいでしょう。


*送迎中のヒヤリハット
雨が合強くなってきたため、○○様の降車の際に、介護スタッフが傘をさし向け、降りてもらおうとした。
しかし雨で踏み台が濡れており、バランスを崩して滑りそうになったため、スタッフが慌てて○○様の脇を支えた。

【記録のポイント】
転倒・転落を免れましたが、どのような状況で滑りそうになったのかなどを詳しく書きます。


〇このブログは下記の自著をもとに執筆しています。
「介護職スキルアップブック 手早く書けてしっかり伝わる!介護記録の書き方&場面別文例集」

●著;梅沢佳裕
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