2025年02月16日
利用者の様子は、昼間と夜間では大きく違います。そして夜間の様子を知ることは、
その後の日中の過ごし方についてのケアにとってとても重要な情報源となります。
睡眠時間は人によって異なりますが、十分に睡眠をとることができていないと、
思考力が低下し、心身のさまざまなところへ影響がで始めます。
夜勤はただでさえ人で不足のなか、一人あるいは数名など非常に少ない人員でもケアを強いられます。
すべての様子を記すことは困難だとしても、重要な気づきを含む重要事項は、確実に記録していきましょう。
●夜間巡視の場面での介護記録の観察ポイントは次のとおり
*巡回時の本人の様子・・・昼夜逆転はないか、深夜に起きていないか
*睡眠状態・・・静かに熟眠しているか、仰臥位や側臥位など姿勢はどうか
*排尿・排便・・・排尿・排便の訴えはあるか、便臭などはないか
*体調の変化・・・体調不良の訴えはないか
*就寝環境・・・室温は適切か、照明の光度は適切か
*夜間帯の必要なケア・・・夜間帯のトイレ介助はあったか
●夜間巡視の場面での使える文例(下記の著書の一部をご紹介しています)
*安眠している様子
〇〇様の居室を夜間巡視する。消灯し熟眠している。穏やかに深い呼吸で安定している。
危険な胎動もなく、安全に仰臥位で寝ていることを確認した。
【記録のポイント】
呼吸や体動、睡眠の様子について観察できたことを書きましょう。
*夜間の排泄
0時、ナースコールが鳴ったため訪室すると、○○様が「トイレ」と話す。介護スタッフが見守りにて
ベッド脇のポータブルトイレに移乗し、排尿した。スタッフは移乗の際に転倒がないように腕を支えた。
尿取りパットにも汚染なし。排尿後は自分でズボンを上げて、ベッドに戻り就寝した。スタッフは安全に床に就いたのを確認した。
【記録のポイント】
ポータブルトイレでも排尿の記録です。介護スタッフが行った介助と最後の安全確認も、しっかり記録されていてよい書き方です。
※さて、今回の介護記録のブログは、ご参考になったでしょうか?
夜間巡視のブログに引用している私の著書には、これらのほかにもまだまだ沢山の文例を掲載しています。
使える文例は上記のほか、「不眠の訴え」や「睡眠時の環境」などなどございます。ぜひ書店等でお手にとってご覧いただけますと幸いです。
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