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2025年04月27日

【完全保存版】介護職のストレスマネジメント|バーンアウト・感情疲労を防ぐ実践法

皆さん、こんにちは。ベラガイア17 人材開発総合研究所の梅沢佳裕です。

介護職は、心と身体の両面で大きな負担を抱えやすい職業です。
日々のケアの中で、知らず知らずのうちにストレスや感情の疲労を蓄積し、最悪の場合「バーンアウト(燃え尽き症候群)」に陥るリスクも。
この記事では、介護職におけるストレスの原因や影響、効果的なストレス解消法、感情麻痺やバーンアウトへの対策、そして組織的サポートの重要性について、わかりやすくまとめました。
今、あなたが働きながら感じる違和感や疲れに対して、適切なセルフケアと行動を取るためのヒントをお届けします。


介護職におけるストレス要因と影響
まず理解しておきたいのは、介護現場に特有のストレス要因です。
主なものは以下のとおりです。
  • 身体的・精神的疲労:夜勤、肉体労働、精神的プレッシャーの積み重ね
  • 人間関係のストレス:上司・同僚・利用者・家族との関係構築
  • 理想と現実のギャップ:理想的なケアが時間・人手不足で叶わない葛藤

これらが慢性化すると、心身のバランスが崩れ、うつ症状やバーンアウトを引き起こしやすくなります。
「やる気が出ない」「感情が動かない」と感じたら、早めに対処することが大切です。


効果的なストレス解消法とは?
介護職が長く元気に働き続けるためには、日常的なストレス対策が不可欠です。
無理をせず、次のようなセルフケアを取り入れてみましょう。

1. 睡眠時間の確保と質の向上
規則正しい生活リズムを保つことが、ストレスに強い体を作ります。
夜勤明けでも、できるだけ静かな環境で、遮光カーテンやアイマスクなどを活用して熟睡できる工夫をしましょう。

2. 適度な運動習慣
激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガ、ストレッチなど軽めの運動がおすすめ。
体を動かすことで脳内のリフレッシュ効果も高まります。

3. 相談できる相手を持つ
誰にも話さずに抱え込むのはNG。
信頼できる同僚、友人、家族に思いを吐き出すだけでも、心が軽くなることがあります。

4. 趣味・リフレッシュの時間を大切にする
介護以外の世界に触れる時間を意識的に持つことが大切です。
音楽、読書、スポーツ、旅行、手芸など、"仕事とは無関係の好きなこと"に没頭しましょう。

5. 休息や休暇をしっかり取る
「忙しいから」「申し訳ないから」と休むのをためらわないでください。
適度な休息は、結果的に利用者さんへのサービス向上にもつながります。

6. 必要なら転職も視野に
今の職場環境が改善されない場合、自分を守るために転職を検討するのも一つの選択肢です。
介護業界は多様な働き方が広がっているので、自分に合う職場はきっと見つかります。


感情麻痺とバーンアウトへの対処法
介護職に多い「共感疲労(感情の麻痺)」も、早期発見とケアが重要です。
次のサインに気づいたら、注意しましょう。
  • 喜怒哀楽を感じにくくなった
  • 仕事に興味が持てない
  • プライベートでも無気力になる
これらは感情麻痺やバーンアウトの始まりかもしれません。
対策としては、
  • 自分の小さな感情に気づき、大切にする
  • 日記を書くなど自己表現をする
  • 体を動かし、創造的な活動(絵、音楽、手芸)を取り入れる
  • カウンセリングや専門的なサポートを利用する
こうしたセルフケアが、心を再び動かす力になります。

管理職・組織に求められるサポート体制
介護職員の感情ケアは、個人任せでは限界があります。
組織としても、次のようなサポート体制が重要です。
  • 感情労働の価値を認める
    「感情を使う仕事」の重要性を正式に評価しましょう。
  • 感情シェアの場を作る
    定期的なミーティングやリフレッシュタイムを設け、感情を言葉にする場を提供します。
  • 適切な人員配置と休息確保
    慢性的な人手不足を放置せず、無理のないシフト組みを行いましょう。
  • 感情管理成功事例の共有・称賛
    ポジティブな経験をチームで共有し、お互いを認め合う文化を育てます。
  • タイムアウト制度の導入
    感情的に限界が来た職員が、一時的に現場を離れてリフレッシュできる仕組みを設けます。
組織全体で支え合う仕組みがあれば、職員の離職防止にもつながります。

虐待防止とアンガーマネジメントの視点
介護現場では、利用者や家族からの暴力・暴言に悩むケースも存在します。
そのときに忘れてはいけないのは、
  • 我慢せずに、冷静に意思を伝える
  • 事業所に必ず報告する
  • 個人で抱えず、チームで対応する
  • 事業所が明確な基準を策定しておく
ということです。
怒りをコントロールするために、アンガーマネジメントも役立ちます。
怒りを感じたら「6秒ルール」を実践し、感情の爆発を防ぐトレーニングを習慣化しましょう。


まとめ|介護職こそ「自分を守る」スキルが必要
介護の仕事は、誰かの人生を支える尊い仕事です。
しかし、それと同時に、あなた自身の心と体を守ることも同じくらい重要です。
「セルフケアは甘えではない」
「弱音を吐くことは恥ずかしいことではない」
そう、自分に言い聞かせながら、少しずつ無理のない働き方を選んでいきましょう。
介護の仕事を続けるためには、まず自分自身を大切にするところから始まるのです。
あなたの未来を守るために、今日からできる小さな一歩を踏み出してみませんか?


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