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2025年02月23日
「不適切な身体拘束の廃止と適正化研修」を都内介護施設で開催いたしました。
皆さま こんにちは ベラガイア17 人材開発総合研究所・研修講師の梅沢佳裕です。
2025年2月21日(金)18:30~20:00で
「不適切な身体拘束の廃止と適正化研修」というテーマで、研修を開催させて頂きました。
この研修は、施設内研修(集合研修)ということで、東京都足立区で運営されている【ウエルガーデン伊興園】様(特養ホーム等)にお招き頂きました。
【ウエルガーデン伊興園】様は昨年9月にも高齢者虐待防止研修を開催させて頂いており、さらにスタッフ様が東京都社協の動画研修で、私のアンガーマネジメント研修動画を視聴してくださっていました。(ありがとうございます)
そのような知識土台がある施設様で今年度2回目の研修ということで、研修ご担当のスタッフ様と何度か研修内容について打ち合わせをさせて頂き、ご要望に即したオリジナル内容の研修をご提供することができました。
本研修のコンテンツは…
➢ 前回研修のフィードバック
➢ 高齢者の権利擁護についての基礎知識
➢ 緊急やむを得ない場合に行なう身体拘束
➢ 不適切な身体拘束の廃止と適正化
➢ 虐待防止とアンガーマネジメント
研修は日勤業務終了後、またデイサービス送迎後のナイトセミナーという枠で行わせて頂きました。
研修では、
前回の研修で確認した虐待発生の要因と、今回テーマとなっている身体拘束(虐待)の発生要因が真逆で異なる点などについても触れさせて頂きました。
養介護従事者による虐待発生のうちその多くは業務の多忙さ、大変さから疲弊し、自分の感情コントロールができなくなり、虐待に及ぶなどが報告されています。
しかし身体拘束については、転倒防止、怪我などを回避する策として拘束に及ぶというケースも散見されます。いわゆる利用者を守るために…と考えての身体拘束です。
研修では、このような介護が適切なのか、不適切なのかなどについて、参加者から意見ももらいながら解説させて頂きました。
研修後にはご質問も頂きました。
●質問1:3要件の切迫性について実際に拘束となるまでの手続きの流れは?
切迫性は、目の前の利用者様等の生命の危険や怪我のリスクが高まったことにより、回避するには今すぐに拘束する必要性がある場面ということです。
その場で、のんびりケアカンファレンスを開催し、ご家族に連絡などしている暇がありません。
(解説)
事前のアセスメント⇒ケアプラン作成の段階で、一つの可能性として予見できる状態を検討し、ご家族とも話し合っておくことも大切です。またケアプランにも一言「緊急やむを得ない場合の身体拘束」に触れておくことも必要になってくるでしょう。
●アンガーマネジメントの「衝動のコントロール」を実際に介護現場で実践していますが、6秒我慢していてもイライラが来ません、どうすれれば消えますか?
(解説)
そもそもアンガーマネジメントは、実践することで怒らなくなるという手法ではまりません。これを実践するとスッキリし、突然イライラ感情が消えると思ってしまうと、何度行っても上手くできない…と感じてしまい、だんだんに「実践しても意味がないな」と三日坊主であきらめてしまうことになってしまいます。
実はアンガーマネジメントは、怒る必要のあることは上手に怒る、怒る必要がないことは怒らなくて済むように上手に回避するという手法です。
6秒間がまんするというのは、怒りのピークに達したときに行動を起こしてしまい、攻撃的な行為を行うなど感情に振り回されないための6秒間なのです。イライラがすべて消えるということではないのです。
多数のご質問を頂き、施設長様より高評価のご感想も頂戴いたしました。何よりスタッフの皆さまの一助となれたことが私も嬉しく感じました。講師ご依頼頂き、ありがとうございました。
●身体拘束廃止適正化研修の講師依頼・お問い合わせは、当研究所ホームページのお問合わせフォームからお願い致します。
ベラガイア17 人材開発総合研究所 代表 梅沢佳裕
https://bellagaia17.com
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